ポッピンQ 感想(ネタバレ): 続編はある?デジャヴを感じるアニメでしたが…!?



中学3年生の伊純(声:瀬戸麻沙美)は卒業とともに東京へ引っ越すことになっているが、そのことに納得がいかずにいた。通過点でしかないと考えていた卒業式を間近に控え、前に進めずにいる伊純。卒業式当日、やるせない思いを胸に海辺に出た彼女は、美しく輝くカケラを拾う。それは時のカケラであり、その力により時の谷という不思議な世界に迷い込んでしまう。そこで出会ったのは、同じく中学3年生の蒼(声:井澤詩織)、小夏(声:種崎敦美)、あさひ(声:小澤亜李)の3人と、不思議な生命体ポッピン族。ポッピン族は踊ることでエネルギーを生み出し、全ての世界の時間を決められた通りに動かしていた。しかし時の谷と世界の時間が崩壊の危機に直面しており、この危機から抜け出すには、時のカケラに導かれた少女たちが心を一つにしてダンスを踊るしかなかった。危機が迫る中、ポッピン族の厳しいダンス指導に戸惑う伊純たちの前に、ダンス経験者の沙紀が現れるが……。
引用元:ポッピンQ | 映画-Movie Walker

昨年12月下旬に公開された劇場アニメ「ポッピンQ」を最近になってようやくみてきました。

最近、劇場アニメを見るために映画館に足を運ぶことが多いです。ポッピンQは、昨年11月公開の「きんいろモザイク Pretty Days」を鑑賞したときに流れた劇場CMで知りました。CM見たときの印象は、「学園青春ものか、バトル+ファンタジーものかよく分からないアニメ」というもので、それほど興味は湧かなかったのですが・・・

公開後、ネットや知人から何かと評判を耳にするようになり、興味本位でも見てみようかという気になりまして、見に行って参りました。

作品鑑賞の時点では、イントロやストーリー、制作スタッフ等の事前知識はほぼなし。公式HPも見ていませんでした。あるものは巷で耳にした「ダンスシーンのクオリティが高い」、「尺不足」、「PR不足」、「観客少ない」というざっくりな好評・不評の声くらいです。

さて、実際に見てみましたが・・・ ※以下、ネタバレになります!

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既存ヒットアニメの要素が散見され、若干食傷気味でしたが・・・


感想を一言で言えば、「油断していたところ、最後に強烈なストレートを喰らわされた!」といったところでしょうか(笑)

ストーリーの序盤からほぼ終盤にかけては、昨今流行りのアニメ要素を取り入れた感が強かったです。

まず、「青春・歌・ダンス」です。

可愛らしい女の子たちが青春を精一杯駆け抜けるストーリー、そのメソッドとなるのが歌とダンスという点については「ラブライブ!」、「ラブライブ!サンシャイン!!」に代表されるアイドルアニメが連想されました。鑑賞中は「ああ、またこれもラブライブ!みたいなヤツか・・・」と思いながら見ていました。ただ、自分たちで何とかしないと世界が破滅する!というシリアス要素がある点は、ラブライブ!や日常アニメと違いますけどね。

# 鑑賞後に知ったのですが、監督の宮原直樹氏はプリキュアのダンスシーンを担当されていたという経緯を考えると、 ダンス要素が出てくるのも分かる気はします。(自分はプリキュアはまったく分からないのですが・・・)


次に、「異世界」が舞台である点です。

本作は「時の谷」という異世界に迷い込んで、波乱なストーリーが展開されますが、この流れも最近の話題作でよく見られるものです。具体的には「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 」、「Re:ゼロから始める異世界生活」などが挙げられます。「また、異世界ものか・・・」とここでもやや食傷気味に。

最後に、「時間」と「やり直し」です。

「時の谷」という名前の異世界が登場するように、本作は時間の概念が重要となる世界観です。この世界の中で、伊純が納得できなかった陸上の県大会をやり直すことをレノに唆される場面を覚えていますが、ここも「また、これか・・・」という感覚になりました。

「時間を戻してやり直す」という話の作品は、「魔法少女まどか☆マギカ」、「Steins;Gate」、「僕だけがいない街」、「Re:ゼロから始める異世界生活」、「君の名は。」などなど、ヒット作がたくさんですが、これらを全部見た者としては「時間」という概念が重要になった時点で、「またか」という言葉が出てきそうです。ラスボスは時間を操ったり悪魔ぽかったり中の人も含めて、某ほむほむ様を連想せずにはいられませんでしたね(苦笑)

以上のように、既存のヒット作とのデジャヴ感が強く、あまり新鮮な気持ちになれないまま話が進んでいくようでした。

・・・劇場を後にする直前までは!!

劇中の話はまさかのプロローグだった!?ぜひ続編がみたい!!


先程まで、二番煎じアニメのように酷評していたかもしれませんが、最後の最後にそれらを全てひっくり返す超展開が待っていましたね。「時の谷」の出来事も、中学卒業も、全てはプロローグに過ぎなかった!

エンドロール後のあれは一体何でしょう!?

・「時の谷」で知り合った伊純たち5人は、一緒の高校に入学していた
・よく分からないまま勝手に消えたレノが、高校の生徒会長(?)として再登場
・「僕は混沌と混乱、波乱が好きだ。それらは人を成長させる・・・」ような、意味深なモノローグを語るレノ
・「時の谷」のポコン達同位体が人間の姿になって、人間界に現れている!?
・伊純たちが「時の谷」に出会ったことも、高校で一緒になったことも、すべては仕組まれていたのか?
・レノは敵か?味方か?・・・

これからの展開を垣間見せる予告が流れて映画は幕を閉じました。まさに衝撃のラストに尽きますね。若干尺不足で無難に終わったと思ったら、実は壮大なプロローグだったという・・・ こんなアニメは久しく見ていなかった(というより、記憶にない!?)ので強烈でした。これは面白い!

今後、TVシリーズ等で続編放送されたら絶対見ます!伊純たちを待つ更なる波乱や、劇場版の伏線回収など期待したいです。

P.S.  メインキャラのお気に入りは伊純ちゃんです。純粋な娘は可愛い!土佐弁というところもポイント^^ あと蒼ちゃんの可視化能力欲しいです!

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