ひなろじ感想①:百合×学園×日常×萌えに前作からベクトル変換!頭空っぽで楽しめる!


2017年夏アニメもそろそろ終盤を迎えますが、今のところ「プリンセス・プリンシパル」が頭一つ抜けて面白いですね。他にも「Fate/Apocrypha」、「ようこそ実力至上主義の教室へ」などの良作もありますが、みんな割と重たくてシリアスよりな作品が多い印象ですね。

春アニメは「エロマンガ先生」や「ひなこのーと」などの萌えアニメ枠があり週の癒しになりましたが、夏アニメも「NEW GAME!!」と並んで、毎週癒してもらってる良作があります。

「ひなろじ ~from Luck & Logic~」

あまり話題になっていない様子ですが、キャラも作画も可愛くクオリティがあり、夏アニメの「ひなこのーと」枠として、もっと評価されてもいいと思います。

前作「ラクエンロジック」について簡単におさらい


TVアニメ「ひなろじ ~from Luck & Logic~」は、前作となるアニメがありそれが2016年冬に放送されたアニメ「ラクエンロジック」です。「ラクエンロジック(ラクロジ)」と「ひなろじ」は同じ世界が舞台の作品です。ひなろじは時系列的にラクロジの後のお話と見られます。

「ラクロジ」の世界観について簡単におさらいすると、以下の通りです。

  • L.C.922年、異世界テトラヘブンの使者たち(フォーリナー)は人間界セプトピアへと渡っていた
  • フォーリナーの中にはセプトピアを脅かすものがおり、彼らに対抗すべく善のフォーリナー(盟約者)と合体(トランス)する能力を持った人間(ロジカリスト)が登場
  • 悪のフォーリナー VS ロジカリスト組織「警察特殊機関ALCA」の戦いが描かれる
かなりざっくりですが、「フォーリナー」、「ロジカリスト」、「盟約者」、「トランス」などは、ひなろじでもしばしば出てくる用語で、世界観を理解する上で重要なキーワードです。

ラクロジの主人公は男性のロジカリストで、名前は剣美親(つるぎ よしちか)。ALCAに所属し、盟約者である女神「アテナ」と合体して悪のフォーリナーと戦います。

他にも、生真面目でちょろいん(?)な揺音玉姫(ゆりね たまき)、ひなろじ第5話でも登場した、クロエ・マクスウェル、明日葉学(あすは まな)、七星縁(ななほし ゆかり)など、個性的なロジカリスト達が活躍します。あと忘れてはいけないのが色々と残念キャラなオルガですね(苦笑)

作風としてはシリアスバトルものであり、キャラデザや作画もスタイリッシュ志向なアニメでした。一方で、続編アニメ「ひなろじ」は世界観こそ同じものの、作風はラクロジと打って変わった萌えアニメになっちゃってます^^

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前作を知らなくてもOK。頭空っぽで楽しめれば今夏一の癒しアニメ


桜が散り始めた春の日。
天真爛漫な小国のお姫様・リオンはホッカイドウの学校に通うことに。
そこは世界の平和を守る定理者〈ロジカリスト〉を育成するため、
ALCAが運営する特別な教育機関。
リオンが入った1年Sクラスには、定理者のニーナをはじめ、
個性的なクラスメイトたちがたくさん。
定理者のヒナたちが送る、
とってもにぎやかでかわいらしい日々――
合体〈トランス〉!! はじめます

(引用)
イントロダクション | TVアニメ「ひなろじ ~from Luck & Logic~」公式サイト

さて、アニメ「ひなろじ」ですが、こちらの作品舞台についてポイントを記すと以下の通りです。

  • ラクロジから、しばらく時が流れた後(1年後?)の人間界「セプトピア」が舞台。
  • ラクロジ最終回におきた大決戦後、人間とフォーリナーの争いは収まっている模様。
  • ALCAは活動を継続しており、運営するロジカリスト養成機関「ピラリ学園」(場所は北海道帯広市)が物語の主舞台。
  • テトラヘブン以外にもモノリウムなどの様々な異世界が存在。
  • ピラリ学園の生徒たちはフォーリナーカードを介して異世界へのゲートを開き、盟約者とトランスすることができる。
ラクロジと地続きの世界であるものの、登場するメインキャラや組織は異なり、前作ラクロジを知らなくても話について行けます。続編というよりサイドストーリーという位置づけが的確かもしれません。

ひなろじの主人公は可愛い金髪美少女キャラで、名前はリオネス・エリストラートヴァ(リオン)。幼少期よりロジカリストとして高い資質を持っており、2歳ごろに異世界モノリウムのフォーリナー「ローザ」と盟約を交わしています。(本人はその記憶が曖昧ですが……)。リオネス王国と呼ばれる国の姫で、かなりの親バカの親父がいますw (事情はありますが、自分の国の名前を娘につけるほど)

リオンは第1話でピラリ学園に入学し、ニーナ・アレクサンドロヴナ、京橋 万博、橘 弥生たち、クラスメイトと楽しい学園生活を送ることになります。お誕生日会、夏休み、夏祭り、学園祭……などなど、学園×日常×萌えが基本路線のアニメです。ストーリーを考えるよりも、頭の中空っぽにしてキャラの可愛いさを楽しむアニメと割り切れれば夏アニメ随一の癒しアニメです。春アニメでいえば「ひなこのーと」のような位置づけですね。

一方で、作画クオリティの高いトランス変身バンクや、トランス状態での戦闘訓練など、変身ヒロインアニメとしても出来はよいです。特に第5話では前作ラクロジのメインキャラ達が登場し、リオン達の試験官として割とガチなトランスバトルを見せてくれます。

ちなみに、今期にも似たようなジャンルのアニメでバトルガール ハイスクール(バトガ)というのがありますが、個人的にはひなろじの方がキャラ・世界観・作画クオリティの面で受け入れやすいですね。(バトガはキャラが多いのと、原作ゲームを知らないとついていけないようなところがありまして……)

ひなろじは基本平和な世界ですが、若干シリアスな伏線もあり終盤に意外な展開が待ち受けているかも!?

―― ひなろじ感想(後編)に続く

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