(2017-08-09)
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日本からの外交特使・堀河公とその使節団が、条約改正を求めて王国へ訪れた。
極東の島国からやってきたその一団を出迎えることになったプリンセスだが、裏では藤堂十兵衛という人物による堀河公暗殺の噂が流れていた。
暗殺騒ぎにプリンセスが巻き込まれることを案じたコントロールは、アンジェ達にメイドとして同行するよう指令を下す。
かくして王室専用列車によるロンドンへの旅路が始まるが、その途中とある少女が忍び込む。
いち早く侵入者の存在に気付いたアンジェは、暗殺者の存在を疑い、その少女……ちせと対峙する。
プリンセス・プリンシパル第5話 case7 は、ちせがアンジェ達と出会いスパイ仲間に加わるまでの経緯が描かれたエピソードでした。
プリプリはスパイアクションアニメですが、今回は一時まるでるろうに剣心張りの剣術アクションアニメと化してましたね。これスパイものだったけ?と少し疑うほどでしたが、こんな本気の殺陣を見ることができるとは……
今回の主役で見事な剣劇を見せてくれた、ちせ殿ですが宿敵の藤堂十兵衛との果し合いは激しくも哀しいものでした。
鈍く重い音の斬撃が、ちせの……このアニメの重たさを物語る
ノルマンディー公の手引きにより、堀河公ともどもプリンセスを暗殺すべく、王室専用列車に襲い掛かる藤堂十兵衛(元ネタは剣豪、柳生十兵衛?)。そして宿敵の彼を倒すべく、アンジェ達の元へやってきたのが、ちせでした。
2人の因縁については、闘っている時から何となく分かりましたが、実の親娘だったのですね。プリプリの時代である19世紀末といえば日本は明治時代初期ですが、ちせと十兵衛は新政府側と旧幕府側に別れて争う立場になっていたようです。
戦国時代や幕末など動乱の時代では、親兄弟が敵味方に別れて争うのもそれなりにあったとは思いますが、ちせと十兵衛も因果な宿命となってしまったのですね。
さて最大の見どころだった、ちせ vs 十兵衛 のバトルですが、作画が動く動く!十兵衛の力強い剣撃に対して、ちせは全身を支えにした受け太刀と身軽さを活かした縦横無尽な動きで対抗。
印象的だったのは、剣の打ち合いの音が鈍く重めに演出されていたことですね。るろうに剣心などの剣術アクションでは、打ち合いの音が高めで(キーン!というような音)、斬れ味の鋭さを感じさせるものが多いのですが、プリプリでは喰らったら砕けそうなくらい重い音に聞こえます。
激しさや鋭さよりも、重厚で締まった本気の殺し合いの演出を意図しているように思えました。ちせと十兵衛の因縁もそうですが、プリプリは可愛いキャラが主役ながら、やはりシリアスで重い本気アニメなんだなと。
最後ちせは見事、十兵衛を討ち果たし彼を弔いますが……ここでメイドストーン駅で少女に施した「痛いの痛いの飛んでけ〜」の場面が、うまく回収されていていい締め方だったと思います。時代が時代とはいえあまりにも過酷で哀しい話ですね……
今週のアンジェたち
ちせ殿の主役回でしたが、もちろん主人公アンジェも活躍しましたね。乗り込んできた、ちせを最初は暗殺者十兵衛と勘違いし交戦したりと、出会いはどちらかといえば険悪なものでした。しかしながら、十兵衛一派との決戦においては大勢相手に、Cボールとウェブリー=フォスベリー・オートマチック・リボルバーを駆使し、ちせと持ち味を存分に発揮して制圧力の高さを見せつけました。戦闘力の観点からみれば、この2人が組めばチーム最強でしょう。
それにしても、ちせとバディを組むようアンジェを言いくるめたプリンセスはやはり、上手ですね。強い天才アンジェもプリンセスにはかないっこなさそうですw プリンセスも列車同士の衝突を止めるべく、ちせと十兵衛が闘っている横を駆け抜けるなど、度胸がすごいというか……ノルマンディー公からも目をつけられるわけですね。
ベアトちゃんも、プリンセスを守るべく十兵衛に立ち向かい機械喉で活躍を見せましたね。ただ、いつもの変声ではなく十兵衛の剣を首の機械で受け止めて、一命を取りとめるという仕様になさそうな使い方でしたが(苦笑) あの変声機はかなり頑丈みたいですね。ベアトの銃撃を見るのは、今回が初めてだったように思えますが、アンジェに手ほどきを受けてるのかな?
ドロシーは潜り込んだ敵兵を暴いて追いつめながらも、敵の自爆により途中離脱。ですが、共和国・コントロールと堀河公を引き合わせ、ちせをスパイチームの仲間に加えるなど裏の手配は抜かりないようです。
次回はまた時系列が飛んで、なんと1話case13より後のcase18です。ドロシーの父親が登場するようですが、今度はドロシーの過去が語られるのでしょうか。彼女の過去も平穏なものではなさそうですが……
バンダイビジュアル (2017-09-27)
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