とまあ、ちょっとシリアスな現実の話は置いときます。さて、2016年夏放送されたアニメ「ラブライブ！サンシャイン!!」についてですが、以前に総括的な感想を記しました。
前回は主に作品のストーリーに関する所感などを述べましたが、今回はキャラクターの観点、特に個人的に思い入れのある推しメン2人に焦点をあてて、その魅力を語ってみたいと思います。自分の推しメンはアニメでもストーリーの主軸となった、「高海千歌」と「桜内梨子」の2人、すなわち「ちかりこ」です。
運命を感じる千歌と梨子のバックグラウンド
千歌と梨子の2人は形式的にも実質的にも、とても運命的でドラマティックな要素を持っており、そこが大きな魅力だと思っています。まず形式的な面についてですが、これは主に設定やポジションの観点からの話になります。設定・ポジションについては、2人が出会うまでに歩んできた過去や事情(バックグラウンド)が主に関係してくるのですが、千歌と梨子についてそれらをおさらいしてみます。
【千歌のバックグラウンド】
・浦の星女学院の高校2年生。
・これまで夢中になるものが特になく「普通人」を自覚していた。 このまま「普通」でいることにやるせなさを覚えている。
・ある時伝説のスクールアイドル「μ’s」に憧れ、遂に夢中になるもの「スクールアイドル」を見つける。
【梨子のバックグラウンド】
・μ’sの母校である音ノ木坂学院から浦の星女学院にやってきた転校生。
・小さい頃からピアノに夢中だったが、最近はいくら練習しても上達せずやる気が失せてしまった。
・環境を変えることでピアノの情熱を取り戻せると思い、内浦に引っ越してきた。
主なバックグラウンドについては以上が浮上するかと思います。やはりμ’sに夢を与えられた千歌と、そのμ’sの母校からやってきた梨子というのが、もうガールミーツガールであり運命的ですよね。梨子がμ’sやスクールアイドルについて殆ど知らなかったという点はさておき、形からみればスクールアイドルを始めようとした千歌にμ’sが運命的な奇跡をくれたかのように見えます。
今後Aqoursがμ’sに続く新たな伝説を作っていった後に、アニメ第1話の2人の出会いを振り返ると、ここで梨子を通して千歌とAqoursに伝説が受け継がれたのだという認識がより深まるでしょう。今よりも壮大なものに感じられるかもしれません。そのときがとても楽しみです。
余談になりますが、自分のμ’sの推しメンは穂乃果と海未(ほのうみ)です。アニメ放送前から、ちかりこには注目していましたが、その理由も「キャラクターデザインや性格、ポジションなどが何となくほのうみと似ているから」というのがあります。人によってはμ’sとAqoursで推しメンのタイプが違うという方もいるとは思いますが、自分の場合、推しメンのタイプもμ’sから受け継がれているような気がしますね。
また、特にやりたいこともない普通人だったが遂に夢を見つけた千歌と、かつて夢を追っていたが見失い無気力になってしまった梨子という対比的なバックグランドも面白いです。そんな2人が出会ったらどうなるのか・・・！？それを次で述べたいと思います。
―― 「ちかりこ」の魅力を語ってみる。（2） に続く
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