レクリエイターズ 7話:セツナは本当に大崩潰を望んでいるのか?【Re:CREATORS】


Re:CREATORS(レクリエイターズ)7話、今回も含めここのところ軍服の姫君はご無沙汰ですが、彼女の出自や創造主のシマザキ・セツナに関する情報が徐々に示されています。今回の7話で明かされた情報を踏まえたうえで、以下ポイントを中心に記したいと思います。

  • シマザキ・セツナが軍服の姫君を創造・現界させた経緯
  • キャラクター現界の条件から推しはかれる、シマザキ・セツナの真意

セツナが軍服の姫君を創作・現界させた背景にはアンチ活動に対する恨みがあった?

劇中で、創造主の松原崇、中乃鐘昌明たちが、自分の作品を世に出すことに触れる場面がありました。「腹をくくって世に作品を出す」「仕事で作品を出す以上、メチャクチャキツイ感想にさらされることもある」・・・色々な制約がある以上、完璧な作品は出せない。世に出した創作物には賛否がつきものということですね。

それを聞いた主人公の水篠颯太が、あるネットの書き込みを回想するシーンがあります。

・絵だけじゃなく曲まで人のをパクって自分で作ったって
・コイツのまとめwiki立ち上げました 協力して下さい リンク参照 hmpt://setuna.wiki.dx.cm/
・絵がよければなんでもいいとかいってるヤツいるけど、パクリとかトレスは大問題だって理解しろよ
・まとめwikiがんばってんじゃん ただ出典が確実じゃないの多すぎ
・絵描いて調子乗んな コイツ死なねーかな
・こんなやつがもてはやされてるようじゃメガロスフィアの界隈も終わったようなもんだ

書き込み内容を見る限り、これはシマザキ・セツナのメガロスフィア二次創作に関する批判ですね。シマザキ・セツナの創作した軍服の姫君「アルタイル」。そのキャラクター絵や、音楽をつけたイメージ動画「World Etude」は、ネットでかなりの人気を博していました。しかしながら創作には賛否がつきもので、同時に多くの批判を受けていたようです。

上記の書き込みによると、シマザキ・セツナの創作物は絵柄も音楽も、「盗作」であるとのことです。これが事実なのか、いわれのない誹謗中傷なのかは分かりませんが、シマザキ・セツナはかなりのショックを受けていたと思われます。彼女が「World Etude」を遺作として自殺した背景には、創作に対するアンチ活動に心を痛めてしまったことがあるのではないでしょうか。

また、傷心していた彼女の気持ちは同時に、世間に対する怒りや恨みを生み、その感情は軍服の姫君「アルタイル」の創作にも反映されていたと考えられます。7話の終盤で水篠颯太が煌樹まみかに、軍服の姫君ことアルタイルが「この世界のことを、すごく憎んでいると思う」と述べていたことからも、これは十分考えられます。


セツナは大崩潰を巡る争いを通して世界を試している?

世間を憎んでいたシマザキ・セツナですが、彼女は本当に世界を破滅させる「大崩潰」を果たして望んでいるのでしょうか?というのも、現界したキャラクター達が、皆「大崩潰」に向けて動いているわけではなく、「大崩壊阻止」に動いている者もいるからです。

中乃鐘昌明が現界するキャラクターの条件について以下のように触れていました。

彼女(軍服の姫君)は、彼女の知覚の範囲か、もしくは彼女を生み出した作者の観測範囲で承認を受けているキャラしか召喚できないんじゃないでしょうか。

これが本当だとすると、大崩壊を阻止しようとしているセレジアやメテオラのように、世界に対して肯定的な行動をとるであろう性格・設定のキャラを現界させたのは、シマザキ・セツナの意志だということになります。

セツナが本当に世界を滅ぼしたいのなら、アリステリアやブリッツ、真鍳のように大崩潰推進派もしくは殺人鬼のみを現界のターゲットとすると考えられます。セレジアやメテオラのよう「大崩壊阻止」に動いたり、まみかのように大崩潰推進派から離れるようなキャラクターが現界されているのは、別の意志があるのでしょう。

おそらくセツナには、世間に対する葛藤があったのだと思います。酷いアンチ活動もあったかもしれませんが、一方で彼女に対する肯定的な反響も多数あったはずです。軍服の姫君「アルタイル」のネット上での人気自体がそれを示しています。賛否両論という言葉通りですね。創作について、肯定も否定もするこの世界は尊いものなのか・・・彼女はこの大崩潰を巡る争いでそれを確かめたいのではないでしょうか。


その結果はどうなるのか・・・Re:CREATORS(レクリエイターズ)は、シマザキ・セツナの問いに対する返答(Re:)が描かれる物語なのかもしれません。

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