(2017-09-27)
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ゼルダに扇動され、革命軍が歩みを進める先は戦勝祈願式が行われる新王立寺院であった。 移民、貧困、格差……それらを愁える革命軍の狙いは、式典中の女王暗殺。
その事実を知ったプリンセスは革命を止めようとするが、それを察したゼルダに銃口を向けられる。
一方、アンジェはプリンセスの真意を確認するため、飛行船から脱出するが…。
プリンセス・プリンシパル第12話(最終話) case24。
まずは一言……「これはもう2期か劇場版で続編をつくるしかない!!」
これほどの素晴らしいアニメをここで終わらせるのは、あまりにも惜しいです。円盤全巻買います!(先月にはもう全巻予約してましたがね;)
さて、最終話の感想/考察です。
プリンセスの真意…彼女もアンジェと同じだった
「My turtledove, Run and live as Ange!(私の愛しき人よ、逃げて。生きて。アンジェとして!)」
アンジェが脱出する際に見つけたパラシュートに書かれていた、プリンセスのメッセージです。前回、「初めて会ったときから大嫌いだった」「二度と姿を見せないで」と、アンジェを突き放したプリンセス。ですが、それはアンジェをこのまま逃がすために敢えてきつく言ったのでした。大嫌いというのも嘘です。
しかしながら、そこまでして、たとえ一人になってでも、女王になるべく前に進むプリンセスの真意の本質はもっと深かった……つまるところ、プリンセスもアンジェと同じく謝意の気持ちがあったのです。
新王立寺院にて女王暗殺を止めるべくイングウェイ達を説得する際に、プリンセスはアンジェとのあの時の約束について語ります。
プリンセス「私は誓ったんです。あの革命で引き裂かれてしまった友達の夢を叶えるって……私は、偽物だったけど10年……この国を見て気が付いたんです。
私達だけじゃない……見えない壁に引き裂かれた人達が、この国には大勢いる。その子が壁を無くしたいって言った時、どういうことか分からなかったけど、辛い事や悲しい事が無くなるなら本当にそうなってほしいって思った……
でも、私が彼女からそのチャンスを奪ってしまったの!だから!代わりに私がこの国を変えるって誓ったんです!」
プリンセス(昔のアンジェ)は、革命のとき不本意にもシャーロット(今のアンジェ)と入れ替わってしまったことに対して、負い目を感じていたのでした。シャーロットから夢を叶えるチャンスを奪ってしまったと……その申し訳ない謝意の気持ちが、シャーロットに代わって夢を叶えるという誓いとなり、プリンセスとしてここまでやって来れた原動力になっていたわけです。
第8話 case20 で、正体バレたら殺されかねない状況の中、プリンセスは必死で生き延びるために血の滲む努力をしなければならなかったと、アンジェが言っていましたが…… 第8話 case20 の考察通り、やはりただ生き抜くためだけに頑張っていたわけではなかったのですね。
アンジェは、プリンセスに王女という立場を押し付けてしまったことに……
プリンセスは、アンジェから夢を叶えるチャンスを奪ってしまったことに……
お互いに、相手に謝意の気持ちがあるわけですが、プリンセスは既に救われていたと思います。
【第8話 case20、終盤のアンプリ】
アンジェ「あなたはこの国を変えようって言った。かつて私が目指したように。あなたはもう本物のプリンセスよ。」
プリンセス「ありがとう……あなたに言われるの、とても嬉しい……」
case20 今から見返すとまた印象が違うと思います……あれはホント、アンプリ神回だった!
プリンセスの改めての誓い…アンジェの心の壁もいずれ…
プリンセスが革命を止めようとするも窮地に陥る中、ドロシー達の協力を得てアンジェが無事救出に成功します。クーデターはドロシー達の妨害により防がれ、ゼルダはちせが相手をして退散させました。ひとまず大戦争は避けられましたね。
プリンセス暗殺の件を一人で解決しようと奔走したアンジェ。ですがプリンセスと擦れ違い、結果的に大変な目に合わせてしまったことを彼女は反省します。最初からもっとみんなを頼っていればよかったと……
プリンセス「そうね。あなたの心には、いつも見えない壁があった。私、もう一度誓うわ。あなたの心の壁も壊して、みんなの前で笑える日が来るまで、絶対に離れない。」
アンジェ「うん……」
アンジェ……かつてのシャーロット姫は、誰にも期待されず干渉されない世界を望んでいました。アンジェ(昔のプリンセス)と出会う直前まで井戸に落ちて死ぬことを考えていたとか……
そのような他人や世界を拒絶する彼女の心の壁については、プリンセスも何となく気付いていて思うところがあったようです。そんなアンジェのA.T.フィールドの強さはスパイに非常に向いているだろうし、それがクロトカゲ星人の魅力でもあるんですがねw
ただ、プリンセスの改めてのこの誓い……心の壁を壊すとか、絶対に離れないとか……これはアンジェも応えないといけませんね。まずはチーム白鳩全員にデレアンジェを見せるのが目標でしょうか。それにしても最後までアンプリが尊い……!
アンジェの心の壁もいずれ壊れるでしょうが、残念ながら今回で最終話なのが辛い;
最終話にして残った伏線たち…
プリプリは12話にして最終話ですが、最後に未解決事項、謎などの伏線を残したまま終わってしまいました。
- プリンセスの目標(女王となって壁を壊す)
- コントロールの今後の動き
- ゼルダの正体と今後の暗躍
- ノルマンディー公の「収穫」
この度のクーデター騒動を、プリンセスが中心となって収めるような功績を内外に示せば、女王になれるチャンスもできたかもしれませんが……ところで今回の騒動は王国でどのように扱われているのでしょうか?少なくともプリンセスは首謀者や関係者として公に疑われてはいないようですが……
2点目。12話の終盤ではコントロールにLが復帰する場面が描かれていました。第12回プリプリ♡秘密レポートで明されていましたが、諜報委員会の断りなく更迭(拘束)されたLをセブンがスパイを通じて連れ戻したそうです。(Lはドロシーたちと一緒に行動しているものと思っていましたが……)
諜報委員会にこの度の件は伝えられていたでしょうね。ジェネラルは狼狽した表情を見せていましたが、勝手で強硬な行動をしたうえに、クーデター計画の目論みが外れたとなれば懲罰は避けられないでしょう。
Lが復帰し、また元通り王国での諜報活動を続けていくのでしょうか……チェンジリング作戦はまだ継続するのか……?
3点目。11話より初登場でありながらも存在感を見せた凄腕スパイ「ゼルダ」。頭の切れる人ですが、実はアンジェ以上に手練れの実力者だったみたいです。アンジェのふりをしたプリンセスを本人だと見抜く観察眼など、鋭さは眼光だけではない模様。都合次第では、プリンセスであろうとも撃つ容赦の無さ。そして共和国スパイでもごく限られた人間しか所持していないCボールを扱う……
ちせに追いつめられて最後は退散しましたが、彼女は何者だったのでしょうか?詳細は分かりませんがジェネラル同様、強硬な考えの持ち主のようです。1話でLが、11話でイングウェイが「壁のチーム」というのを口にしていましたが、ゼルダはそこのメンバーであり、壁のチームとは軍部寄りの強硬なチームなのかもしれません。
またプリンセスが自分の正体についてほのめかした場面があり、ゼルダにも感付かれたかもしれません。アンジェ共々、2人の正体を彼女が口外したらチェンジリング作戦も危ないかも……
4点目。クーデター騒動の後、ノルマンディー公がガゼルに向けて「収穫はあった」と話していましたが、これは何のことでしょう?何やらプリンセスの帽子と、大破したドロシーの愛車、煙幕装置を見つめていましたが…… 今回のクーデター騒動にプリンセスと共和国が関わっていたことを見抜かれたのでしょうか。さらに、プリンセスの偽物(アンジェ)が現れたことと紐付けて、チェンジリング作戦に感付いているかもしれません。
バンダイビジュアル (2018-02-23)
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2期、劇場版、OVA……続編制作の壁を壊すため円盤買います!
チェンジリング作戦は未完。ラスボス(?)ノルマンディー公との戦いもこれから。さらに、ライバル(?)ゼルダの今後の暗躍と……最終話が終わっても大きな伏線は残ったままです。
伏線もそうですがプリンセス・プリンシパルは、キャラ・世界観・ストーリー・作画・音楽……どれをとっても魅力的です。放送前から注目していましたが、まさかこれほどの当たりアニメになるとは!個人的に2017年9月現在において、今年トップクラスのアニメです。こんな素晴らしいアニメをこのままで終わらせておくには、あまりにも勿体ない!
ここは、ぜひ2期か劇場版で続編を制作してほしいところ。伏線の回収そして、チーム白鳩のチェンジリング作戦完結まで描き切って欲しいものです。また、せっかく独特なキャラや世界観があるのですから、2期やOVAでスキップされたcaseナンバーを補完して掘下げてみても面白い。色んな可能性が広がる余地はあると思います。
ということで、近年稀にみる傑作アニメを作ってくれたことへの感謝と、可能性の広がりへの希望をこめて、ここはBDを全巻購入します!(第12回プリプリ♡秘密レポートでも触れられてましたが、BD/DVDの人気・売上 次第で続編ができるかもしれないとのこと!)
BD/DVDには完全新作ピクチャードラマなど興味深い特典が揃っていますが、TV版とは収録されるエピソードの順番が異なる点も面白いですね。具体的には、第6話以降が概ね時系列case順になっており、case16、18、11、20、22、23、24 の順番です。全話一通り見た後だと、こっちの方がテンポがいいように思えますね。終盤前にcase11のインターミッション回を配置。そしてcase20から始まる濃厚なアンプリ回たちをラッシュしてクライマックス……素晴らしい!
自分にできることと言えば円盤マラソンくらいですが……これで続編制作に立ちふさがる壁を壊すのに微力ながら協力できればと!クロトカゲ星人と白鳩達にまた会える日を楽しみにしています!
バンダイビジュアル (2017-09-27)
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