刀使ノ巫女(とじのみこ)評価①:アニメ序盤の掴みは微妙だったけど意外に面白い!?



2018年冬アニメも終盤に入りました。毎度のごとく50作品も放送されるアニメの数々ですが、その中でも視聴リストに残っているのはごくわずか。

ゆるキャン△、スロウスタート、ダーリン・イン・ザ・フランキス、citrus、ラーメン大好き小泉さん、りゅうおうのおしごと!、ポプテピピック……

現時点でまともに見てるのはこれくらいですね。どれもキャラ・ストーリーともに個性的でテンポよし。特にダリフラはオリジナルアニメということもあって先の展開が楽しみで光ってますね。ただしポプテピピックは例外w あれはもう大御所声優の無駄遣いと奇妙な作画崩壊(ボブネミミッミ)を楽しむネタアニメの認識ですw


さて↑で挙げた他に、まだ見続けているアニメを、今回一つ取り上げたいと思います。

オリジナルアニメ「刀使ノ巫女(とじのみこ)」です。

古来、人の世を脅かしてきた異形の存在・荒魂を御刀によって祓う神薙ぎの巫女。制服に帯刀が主な出で立ちの彼女たちは、刀使(とじ)と呼ばれる。

正式には警察組織に属する特別祭祀機動隊。御刀の所持を公認された超法規的な国家公務員でありながら、そのほとんどは全国に五ヶ所存在する中高一貫の訓練学校に通う女子生徒たちである。

ごく普通の学園生活をおくる彼女たちだが、ひとたび職務となれば、御刀を手にし、様々な超常の力を発揮して人々を守って戦う。

この春。全国五校から選りすぐりの刀使たちが集い、各々の技を競う恒例の大会が催されようとしていた。大会に向け、多くの刀使たちが修練に励む中、ひときわ強い思いを秘め、ひとり技を磨く少女がいた。

彼女が構えた御刀の切っ先が向くその先は―。

(引用) INTRODUCTION -オリジナルアニメーション「刀使ノ巫女」公式サイト-

美少女×剣術という、まあ「バトルガール ハイスクール」のような量産型バトルヒロインアクションソシャゲアニメ(?)とか美少女動物園などという印象を持たれる作品かもしれません。(どことなく、はいふりを感じさせる?)

自分も第1話の最初で「もうこういうの飽きた……」と感じ、一時視聴切りしそうになりましたがね(苦笑)

それでもキャラやストーリー、世界観の作りに何か引っ掛かるところがあり、半ば惰性で見ていました。そうしているうちに、オリジナルアニメならではの先の読めない面白さを覚え、最近は毎週意識して見るまでになっています。

キャラ、ストーリーについてざっくり


作品情報や設定、ストーリーの詳細は、公式ページや本編を確認いただくとして、本アニメをざっくり説明しておきます。まずキャラクター。結構な人数の美少女キャラが登場しますが、とりあえず物語の中心人物は以下の3人。

  • 衛藤 可奈美(えとう かなみ)
    主人公。柳生新陰流の使い手。明るい剣術バカで強い相手にわくわくするカカロットタイプ。実力は高く、鋭く冷静な観察眼と意表を突く仕掛けで強敵と渡り合う。
    母(故人)は20年前に現れた大荒魂を沈めた英雄。夢の中で稽古をつけてもらっている。高い実力もその睡眠学習によるものらしいが詳細は不明。
  • 折神 紫(おりがみ ゆかり):
    第10話時点でのラスボス(少なくとも1クール目のラスボス)。剣豪 宮本武蔵の二天一流の使い手。全刀使の頂点に立つ折神家の当主だが、その正体は20年前に彼女が倒したはずの大荒魂タギツヒメ。復活を目論み、全国から大量のノロを集めたり人体実験を行なったりとラスボスらしい外道っぷりだが……
    自分の正体を察知した姫和と可奈美をあえて泳がせ、造反勢力をあぶりだして一網打尽にしようと企んでいたよう。
  • 十条 姫和(じゅうじょう ひより)
    ストーリー展開の発端となるメインキャラ。鹿島新當流の使い手。クールで融通が利かないけど真っ直ぐな性格。エターナル胸ぺったん女。第1話の可奈美との御前試合で折神 紫を急襲するも失敗。窮地に陥るが可奈美に救出される。
    それまで可奈美と面識はないが、実は姫和の母(故人)も20年前の英雄。可奈美の母と折神 紫とともに、大荒魂を討伐したとされていたが……
現在、第10話まで放送されていますが、可奈美と姫和の逃避行を主軸に、様々なキャラや勢力との関わりが描かれていきます。

親友(正妻)との衝突や、ちょっと感覚のずれてる組織(舞草)のメンバー、そして強いのか弱いのかよく分からない折神親衛隊・四天王との戦い……
その中で、折神 紫の正体や20年前の事件の真相が明かされていくというのがざっくりとしたストーリーですね。シリアス寄りですが重苦しくはない雰囲気です。

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掴みは微妙。でもストーリー・世界観作りは意外にしっかりしてる


第1話の御前試合での姫和、可奈美の突拍子もない行動がそうですが、一見不可解に見える展開を見せて、後でその理由を回収していくというテンポが特徴です。敢えて奇をてらい、興味をひこうとするような意図の脚本が覗えますが、人によっては掴みが悪く感じられるかもしれません。

各話の終わり方も歯切れがあまりよくないかな?という印象。第1話は「可奈美ちゃん何で最後に姫和ちゃんについてくんだ?なんか前触れなく唐突……」と掴みがイマイチに感じられましたね。

それでも、各キャラの行動背景、各勢力(折神家、舞草、さらには米軍)の思惑を後々回収していくあたり、ストーリー作りはちゃんとしてるとは思います。(見せ方が多少残念なところがありますが……少なくとも破綻はしていない)

他にもお魚じゃないですが刀のことを御刀(おかたな)と呼んだり、超絶ダサくてある意味くせになりそうなS装備……などなど登場するガジェットもネタっぽくて嫌いじゃないですw どちらかというと刀使同士の戦いがメインで、ノロとか荒魂とかはやや空気になってる感がありますが世界観づくりにはなってるとは思います。そもそも御刀つくらなきゃ荒魂生まれないのにとツッコミたくなりますが、これも何か訳ありでしょうかね?

作画の方は、良くも悪くもなくといったところ。戦闘シーンではCGが多用されていますが、手描きから突然CGに切り替わる不自然さが多少あり。しかし剣術の動きなどはスピード感あってなかなかいいです。実際の剣術を参考に動かしてるそうですね。

音楽ですが、劇中のBGMは剣術アニメ感あるようなないような?
OPは昨今のアニメではお馴染みですが、メインキャストさん達が歌ってます。これは良曲だと思いますねー。イントロのつかみとか特に。

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