ゆゆゆ 2期 勇者の章 考察/感想/評価①:友奈ちゃん受難の章…1期の“帳尻合わせ”はうまくできていた【結城友奈は勇者である】


2017年秋アニメ、「結城友奈は勇者である アニメ2期 -勇者の章-」の感想/考察記事です。

「結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)アニメ2期」は、

  • 第1話~第6話:アニメ1期の過去編となる「鷲尾須美の章 第1話~6話」
  • 第7話~第12話:アニメ1期の続編となる「勇者の章  第1話~6話」
の2部構成で展開されています。ここでは、続編「勇者の章」についての感想を記します。

【結城友奈は勇者である 他章の記事】

「結城友奈の章」の“帳尻合わせ”はうまくできていたと思います


「勇者の章」は、「結城友奈の章(ゆゆゆ アニメ1期)」最終話で友奈が回復したあと、しばらく時間が経ったあたりから物語がスタートします。

やや消化不良気味、ご都合主義でハッピーエンドになった感のある「結城友奈の章」でしたが、その解消を意識してか本章では以下についてうまく帳尻合わせてきたように思えました。

  • 終盤の東郷さん謀反の後始末
  • 散華した身体が回復した理由
  • 友奈が最終話の演劇で卒倒しそうになった原因
1点目については、「勇者の章」第1話、2話で早速回収されました。神樹の結界に穴をあけてしまったことにより、外世界から四国への悪影響が益々増してしまうことを知らされた東郷さん。

この後始末を果たすため天の神の怒りを鎮める生贄となり、外世界で業火にさらされることになります。さらには、友奈たちが自分を探してまた危険な目に遭わないよう、神樹の力で周りの人間全員の記憶を操作し、自分の存在を消すということまでやっちゃうという……

かつての謀反、東郷さんなりの思いがあったとはいえ、流石にお咎め無しという訳にはいかないでしょうね。さらに、ここからの「友奈の受難」はいい繋ぎでした。

2点目、3点目については、「勇者の章」第4話で明らかに。友奈の書き留めていた手記で言及されていました。戦いの後、満開後に散華してしまった身体機能が皆回復できたのは、供物を返されたのではなく、「神樹が新たに作り与えた」ことによるものだったそうです。

友奈に関しては全身を散華してしまったところを神樹により再生され、もはや神体となってしまった(御姿:みすかた というらしい)。そのため、他の勇者より身体が馴染むのに時間がかかり、前章最後の演劇の時に卒倒したこともあったという経緯でした。

個人的には納得できる前章の回収だったと思いましたね。後付けに見えなくもないですが、それでもご都合主義なまま放ったらかしにせず、帳尻合わせしているのはいいポイントでした。

ただそれ以上に本章の目玉になっているのが、主人公 友奈をターゲットにした、ひどい“なぶり殺し”でしたね……

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心身ともに“なぶり殺し”にされる友奈…外道め!


記憶改ざんを受けながらも、第1話、2話で東郷さんの失踪に気づいた勇者部メンバー。彼女を天の神の生贄から解放するため、再び「勇者システム」を手にして外世界に。今回は先代勇者の乃木園子(そのっち)も加わって、さらに強力、さらに愉快(?)になってます。

「鷲尾須美の章」でもよく分かりましたが、そのっちは天然ではあるけど、育ちの良い天才女児で、随所で有能ぶりを発揮していて心強いですね。(そのっちの名字は東郷さんと同じく、おそらくあの旧日本軍大将が元ネタでしょうけど……)

外世界で東郷さんは友奈の手により、天の神の生贄から解放されましたが、このとき友奈は天の神からの「祟り」を受けてしまいます。

ここから「友奈の受難」のはじまり……
天の神の祟りによってできた痣は、まるで癌のように日々身体を蝕んでいきます(大赦によると余命数か月という容態)。さらに厄介なことに、この祟りは誰かに相談するとその人にまで伝染し、苦しめてしまうというものでした。他人を傷つけることを何よりも阻止する性格の友奈にとって、これは弱点を突かれた形になります。

東郷さんを救いだし元の日常を取り戻したものの、祟りの苦痛とそれを一人抱え込まなければならない苦悩にじわじわ“なぶり殺し”にされる友奈……第3話ラストでクリスマスの夜に雪道に倒れ込み、泣き叫ぶのは見たことない姿でしたね。徹底的に友奈ちゃんをいじめる展開と演出はまさに「外道め!(義輝風)」

結城友奈は勇者である アニメ2期 -勇者の章- 感想/考察(2)につづく

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