Aqours 1stライブ感想レポート②:「想いよひとつになれ」が教えてくれたこと

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-----【Aqours】1stライブ感想(1):個性あふれるユニット曲と、アニメ再現の新しい取り組みが光る からの続きです。

「想いよひとつになれ」が教えてくれたこと


さて、今回のライブで最も心に残った曲といえば、おそらく殆どの方が2日目のこの曲を挙げるでしょう。

「想いよひとつになれ」

この曲のライブに立ち合わせた方々は、色々思うことがあったでしょう。
自分はこのライブから次の事を教えられたなと思っています。

・ライブとは真剣勝負であること
・仲間って本当に素晴らしいものであること

前述のとおり、この曲では逢田梨香子さんが実際にピアノ生演奏に臨みます。1日目は無事1回で成功を収めたのですが、2日目では曲の冒頭で演奏に失敗し、ライブが中断してしまうアクシデントが発生しました。極度のプレッシャーでピアノ演奏に乗りきれず弾けなくなったのでしょう。失敗した直後の逢田さんは呼吸が乱れてかなり動揺していたことからも、受けていたプレッシャーの凄まじさが伺えます。

実は自分も趣味レベルですがピアノ経験者でして、年に2回ほど サークル活動でコンサートを開催し、一般客に向けてピアノ演奏を披露していた時期がありました。コンサートといっても80人くらいの規模ですが、 それでもピアノ演奏は非常に緊張します。演奏中は終始指が震えます。弾き終えた後は、目の前にピアノの鍵盤があったことくらいしか覚えていないくらい、無意識な状態で弾いています。もう無心で指と身体にすべてを任せてる感じですね。プレッシャーに負けて一瞬でも演奏に乗れなかったら、どの鍵盤を弾けばいいか分からなくなって最悪、演奏できなくなります。

80人規模のコンサートでもこれほどのプレッシャーがあります。それが、1万7000人の観客と、全世界LV放映されている状況になると・・・心底恐ろしいです。相当の自信と覚悟が要求されるはずです。逢田さんはとてつもない挑戦をしていたわけです。

ライブ中に曲が中断してしまうような事態は、こちらも初めて遭遇したもので、最初は「これは演出?」と思いました。しかし、曲が止まりながらも、流れるバックのアニメ映像と、アップされた逢田さんの様子、逢田さんに駆けつける伊波さん、鈴木さん、諏訪さんたちを見て、「これは、アクシデントか!」と理解しました。

これは衝撃でしたね。これまでアーティストのライブを何度か生で鑑賞してきましたが、どれも何事もなく順調に進んでいくのをみて、「ライブは、映画のようにシナリオ通りに進んでいくもの」という認識が正直できていました。(それだけ、ライブの事前準備がしっかりされているということなのですが)
しかし今回の「想いよひとつになれ」は自分に教えてくれました。「ライブは映画ではなく現実である。何が起きるか分からない真剣勝負なんだ。」と。


ライブ後に逢田さんがインスタグラムで「失敗は失敗。プロとしてステージに立たせて貰ってる以上失格です。」 と述べていたように、ライブは失敗しても何事もなかったかのように進んでいくような生ぬるいものではないのです。Aqoursは本当に大きなプレッシャーの中で、ひとつの間違いも許されない本気の真剣勝負をしていたことがよく分かりました。

逢田さんは「失敗は失敗」として反省されてはいますが、その時観客として立ち会わせていた者としては失敗の衝撃以上に、そこからAqoursとラブライバー皆で持ち直して挽回したことへの感動が大きかったですね。

逢田さんのもとに駆け寄って、落ち着かせるために抱きしめたり、「大丈夫、大丈夫」と声をかける伊波さん、諏訪さん、 鈴木さん・・・そして、彼女たちの支えを得て立ち直る逢田さん・・・皆とても健気でした。千歌、果南、鞠莉もきっと梨子に同じことをしてくれると思います。リアルちかりこ、かなりこ、マリりこです!

そして、桜色のペンライトを振り「りきゃこ!りきゃこ!りきゃこ!」と応援コールを送る横浜アリーナ、LVのラブライバーたち。

皆の想いがひとつになっていきます。 「りきゃこ!、 がんばれ! 、大丈夫!」と・・・

失敗しても、手を差し伸べて皆で支え合っていく・・・
常日頃、仕事で都会的な生活を送っている身としては、他人と距離を置いてビジネスライクに接したり、建前で愛想よく演技することが割とあったりするのですが、こんな演技でもなく本気で相手を思いやる人情を感じたのは、久しぶりな気がしました。

Aqoursは仕事仲間ではなく、本当の仲間なんだなと。そして、本当の仲間というのは、ピンチのときにこんなに必死に支えてくれるんだと。素晴らしいものであるとAqoursは教えてくれました。

本当の仲間と思える人は大切にしたいものです。

Aqoursメンバーのフォローと、ラブライバーの熱い声援を受けて、逢田さんは演奏を再開。今度は見事に最後まで弾ききり成功させました。最後の一音を弾く姿は特に力強く、無心で全身全霊をかけていた表情でした。


1st以上のライブにこの先巡り合えるだろうか?


重ねて述べますが、こんな泣けるライブ・・・この先あるのでしょうか?映画でもアニメでも作り話でもない、現実でこんなドラマのようなライブがあるのでしょうか?μ’sのFinalライブも感極まるものでしたが、個人的にAqoursは1stライブで、早くもそれに匹敵するほどのライブを魅せてくれたと思っています。0から1じゃなくて、一気に100や1000、10000くらいにまで飛んじゃったみたいな?

Aqoursも2nd ライブツアー開催が発表されましたが、この奇跡の1stライブを超えるものは、この先あるのかなー?と。もしかしたら、最初にして最高傑作なライブができてしまったかもしれません。早くも口惜しいですが、μ’sと同じくAqoursもいつかは最後のライブが来るものです。それまでに、この1st以上のライブに巡り合えるのか・・・まだ1stが終わったばかりなのに何を言っているんだ?と言われそうですが(苦笑) 巡り合える希望を持って行きたいですね!

次は2nd ライブツアー! Aqours~サンシャイン!!

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