防振り面白い!覇権アニメと評価の理由は?→きらら風なろう、超作画バトル、グダグダ運営がツボ。2期も決定!


人気のVRMMO「NewWorld Online」に超大型新人現る⁉あらゆる攻撃を無効化し、致死毒スキルでモンスターもプレイヤーも徹底蹂躙!異常な戦いぶりから「歩く要塞」とも「ラスボス」とも呼ばれるそのプレイヤーの正体は、ただの美少女初心者だった!
何を隠そうこのメイプルは、友人のサリーに勧められてゲームをスタートさせたばかり。ゲーム知識に乏しく、ステータスポイントをVIT(防御力)に極振りしてしまい、最初はザコモンスターにすら翻弄される始末だったが……。
痛っ......くない!?モンスターにどつき回されてもダメージゼロ、さらには運良く一撃必殺のカウンタースキルまで手に入れてしまう!
ひと癖もふた癖もある仲間たちも加わり、ますます成長していくメイプル。ノーダメージな大冒険が幕を開ける!

STORY - INTRODUCTION | TVアニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」公式サイト

久々のアニメ感想・考察です。
今期2020年冬アニメは、前期に比べて面白いものが多い印象です。(前期がちょっと不作だったのもあるかもですが;)

視聴アニメリストはこちらです。

・痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
・マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
・ダーウィンズゲーム
・恋する小惑星
・22/7(ナナブンノニジュウニ)

なかでも、ネット界隈でも「今期覇権」と目され話題なのが
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」
通称「防振り」ですね。

dアニメストアでも総合ランキング1位をマークし、評価されている今期アニメです。

“2020年冬アニメ”何見てる? dアニメストアが調査 3位「とある科学T」超えの視聴数を誇るツートップは!? | アニメ!アニメ!

今のところ、名実ともに今期覇権にふさわしい作品ですが、実際に見た感想を述べてみたいと思います。


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きららアニメのノリでなろう。しかしバトルは本気!


第2話 防御特化とお友達。

6話まで見ていますが、放送当初は正直言って1話切りしそうなアニメでした;

1話は、主人公の楓(プレイヤー名:メイプル)が、友人の理沙(プレイヤー名:サリー)に誘われて、VR-MMO-RPG(VR大規模多人数オンラインRPG)のNewWorld Online(略称:NWO)を始めるお話でした。

ここでメイプルは、作品タイトル通り「痛いのは嫌」ということで、防御ステータスの強化に極振りするというプレイスタイルで臨みます。そうしたところ、物理・毒をはじめあらゆる攻撃を無効化するまでになり、序盤で強敵を撃破→さらに装備・スキルを手に入れ、大幅強化。2話の時点では、もはやラスボスと見紛うほどの凶悪ぶりを見せてくれます。

とにかく防御に振ってみたらうまくいきましたという話が、詰まることなく進んでいくだけで、話の起伏がないなー、いつ面白くなるんだろう?よくある、俺TUEEEなろうアニメをだらだら何事もなくやってみただけではないかと。

というのが最初の所感でした;

ただ、この防振りというアニメ「最強初心者の、 ノンストレスな大冒険!!」という、キャッチフレーズで放送前から告知されていたようで、そもそもリゼロ、SAO、劣等生のようなシリアス系のなろう、異世界、ゲーム世界ものとは違う志向なんですね。

「ノンストレス」とあるように、ごちうさ、ゆるキャン、あんハピ、まちカドまぞく(いわゆるきららアニメ)のような、ゆるーい癒し系アニメに近い志向と理解したうえで、見るべき作品だと。

ゆるいストーリーは先に述べた通りですが、メイプル、サリー達メインキャラにおいても、キャラデザ、キャスト演技も相まって可愛さは満点。頭空っぽにして可愛いキャラの掛け合いを楽しめるのは確かで、きらら風なろうアニメの狙いは1話以降を通してクリアされていると思います。


一方でRPGバトルの方はというと決してゆるくはなく、むしろ超作画&緊迫感のあるガチバトルで、本作が話題になっている大きな要素です。

バトルの面では、第2話~第4話が特に見どころです。素早さ(アジリティ)を強化したサリーのアクロバティックな戦闘シーンは、よく作画が動きドラゴンボールや進撃の巨人を思わせるくらいの作りこみになっています。

ボス戦も、俺TUEEEみたいな感じでポンポン余裕で倒せるものではなく、割と苦戦する場面もあります。第4話ではスキルの温存や有効活用を駆使して、強敵・銀翼を戦略的に倒すなど緊迫したものでした。

ストーリーはきららのようにゆるく、バトルはDBや巨人みたいに熱く……
このような点で、あまり見たことがない、なろうアニメなのが、本作の魅力なのかなと思います。

極振りプレイヤー vs グダグダ運営の構図が笑える


第3話 防御特化と二層攻略。

ソシャゲをプレイしている方であれば、ゲームサービスを配信している会社・組織、いわゆる「運営」の存在は意識されていると思います。

・新しいイベントや、新キャラ、新ガチャ、メンテナンスなどの告知
・キャラのステータス、クエストの難易度に変更を加えるゲームバランス調整
・不具合、障害、バグの対応、お詫び石配布

などなど、「運営」チームの仕事は大変で色々忙しいと思われますが、運営の対応次第でユーザのゲームに対する印象は大きく左右されます。ゲームにおいては、良くも悪くも「神」に近い特権を持っていますね。

防振りも、MMO-RPGであるNWOというゲームが舞台ということで、ゲーム「運営」が存在します。アニメでは第4話で登場し、管理者A,B,C,Dの4人がいるようです。

見た目は、白いぬいぐるみか妖精かよくわからないアバター。人気ゲームを運営しているだけあって有能かと思いきや、討伐不可能なボスモンスター(運営いわく、俺たちの悪意の塊)をイベントボスに出してきたりとやや雑で横暴w

しかしどこか詰めが甘く、結局はメイプル達の予想斜め上を行く攻略法を想定できずに、攻略されてしまうのがよくあるパターンですね。

メイプル対策を取ろうにも、ゲームバランス調整入れて逆にユーザー離れを起こさないか、というジレンマに悩まされるグダグダさも、実は見どころの一つだったりしますw





本編以外にも、↑のダイジェスト動画がYouTubeでUPされていますが、運営現場のリアルが流れていてここでもまあグダグダですw 自分もソシャゲはいくつかプレイしていますが、その運営ももしかしてこんな感じなのかと思うと笑えてきますw

防振り(アニメ)は主人公が意識する明確な敵や、ライバル、ラスボスがいるようには見えません。(むしろ主人公のメイプルがラスボスっぽい?)

が、「メイプル軍団(極振りプレイヤー) vs 運営」という構図が、そこに見て取れると思います。運営のちょっと横暴な仕掛けをメイプル達がどう乗り切っていくのか?ソシャゲプレイヤーならそういう視点で見ても、なんかリアルと重なるところがあって、楽しめるかもしれません(苦笑)

フリーダム、エヴァ、ゴジラ、巨神兵…最終回はもはやギャグといえるレベルの極悪ぶりw そして続編制作決定!!

2020年春アニメも終わりの時期となり、防振りも先日最終回が公開されました。7話以降、ギルド「楓の木」を結成したメイプルと仲間たちの、RPG冒険、燃えるタイマン戦が展開されていきました。ギルドメンバーの活躍も多く見れましたが、まあ、目立ったのはとにかくメイプルの極悪ともいえるチート強化ぶりですね。

行く先々でレアスキルを獲得できるイベントを回収し「大天使」、「暴虐」、「機械神」という形態へ進化していきます。これらの威力は、終盤のタイマン戦イベントで猛威を振るうのですが、特に印象に残ったのは「機械神」「暴虐」ですね。

「機械神」はガンダムSEEDの「フリーダム」(カラーリングはプロヴィデンス)を思わせるフォームとなり、ハイマットフルバーストのような攻撃で、周囲を灰燼に帰しました。11話では、強豪ギルド「炎帝ノ国」との対決で機械神を発動、相手も「これもう勝てねえだろ…」という唖然ぶりにw

ちなみに、防振りの制作スタッフは「あんハピ♪」と同じ、大沼心監督&SILVER LINK.ですね。あんハピ♪も終盤にガンダムネタが登場するので、やっぱりこういうネタ好きなのかなーと。
# あんハピ♪の感想記事はこちら
https://nine-num-98.blogspot.com/2017/01/anne-happy.html

そして「暴虐」。こちらは庵野ネタで実際に見てもらえばよく分かりますが、エヴァ、シン・ゴジラ、巨神兵のような怪物になり、その暴走ぶりを見せつけてくれました。最終話での最強ギルド「集う聖剣」との闘いで、追い詰められたメイプルが奥の手として出してきたのですが、この後からがもはや地獄絵図でしたw

7体に分裂してイベント戦に参加するギルドを片っ端から蹂躙し、フィールド一帯を焼野原にしてしまいますw どうしてこうなったというところですが、これは凶悪なスキルを設定した、ザル運営の責任も大きいかなとw

メイプルのゲームプレイも端からみるとまあ極悪非道ですが、あくまでゲームなのでギャグに収まってしまうというシュール感がありましたね。最後、対戦ギルドメンバーたちと打ち上げしているのも、後腐れなくノーサイドという雰囲気でよかったです。
何でもありで、極悪プレイもギャグとして見るのがこのアニメの楽しみ方なのかなと。



アニメ「防振り」は覇権アニメの評判通り、序盤の勢いを落とさず最後まで持っていってくれたと思います。作画も安定していたし、出演キャスト陣も何気に豪華だったりしてましたね。そして見事、続編制作も決定されたとのことです!

もはや、ラスボス看板プレイヤーとなったメイプルですが、アニメ2期が来るのであれば、どういうポジションで、どんなぶっ飛びプレイを見せてくれるのかなと。2期来たら絶対見ます!

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